有馬記念に波乱あり。3頭の「サンタ穴馬」から超万馬券のプレゼント (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 まず参考にしたいのが、2008年に14番人気で2着に突っ込んできたアドマイヤモナークである。

 同馬はその年の春、GII日経新春杯(京都・芝2400m)、GIIIダイヤモンドS(東京・芝3400m)と連勝。GI天皇賞・春(京都・芝3200m)でも6着と、まずまずのレースを見せた。

 そこから、夏を越して秋にはGI戦線での飛躍が期待されたが、GI天皇賞・秋(東京・芝2000m)で12着、ジャパンカップでも12着と、立て続けに大敗を喫してしまった。

 これによって、有馬記念ではまったく人気がなかった。しかし、春に重賞で示した強さは偽りではなかった。年末になってようやく、その力を存分に発揮することができたのだろう。

 今回、このアドマイヤモナークと重なる馬がいる。シャケトラ(牡4歳)である。

一発の可能性を秘めているシャケトラ一発の可能性を秘めているシャケトラ 今年1月、日経新春杯で2着になると、続くGII日経賞(3月25日/中山・芝2500m)を快勝した。その後、天皇賞・春では9着に敗れたものの、次走のGI宝塚記念(6月25日/阪神・芝2200m)では4着と健闘した。

 その結果、この秋にはさらなる活躍が見込まれたが、天皇賞・秋では15着、ジャパンカップでは11着といずれも惨敗。期待を裏切り続け、その評価は下がる一方である。

 だが、アドマイヤモナークの例を考えれば、見限るのは早い。秋3戦目で調子も上がる頃だろう。春に勝ち星を挙げた日経賞と同じ舞台というのも心強い。今年最後の大一番で、一矢報いてもおかしくない。

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