有馬記念が有終の「キタサンブラック祭り」
になる、これだけの根拠

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

 キタサンブラックのラストラン。取り捨ての判断はさすがに難しい。

 デイリー馬三郎の吉田順一記者は、まずキタサンブラックのローテーションに着目し、こう語る。

「大阪杯→天皇賞・春、天皇賞・秋→ジャパンカップ、ジャパンカップ→有馬記念など、古馬の主要なGI戦線は中3週で行なわれることが多く、それに合わせた基本的なルーティンについては、厩舎サイドも作りやすいというメリットがあります。そして、キタサンブラックは前走から中3週でレースに臨んだ実績が過去に6回あり、その戦績は次のとおりです。

◆3歳時=スプリングS1着、皐月賞3着
◆4歳時=天皇賞・春1着、有馬記念2着
◆5歳時=天皇賞・春1着、ジャパンカップ3着

 以上、6戦3勝、2回1回、3着2回と、好成績を残しています」

 つまり、ジャパンカップから中3週で臨む有馬記念については、ローテーション的には悪くないということ。むしろ、過去の戦績からすれば、いい結果が期待できるという。

 加えて、吉田記者は前走のジャパンカップへ向けての調整についても、「結果的に有馬記念にいい形でつながることになる」と断言する。

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