ステイ産駒のウムラオフは、
ディープ産駒の兄と「特徴があべこべ」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 兄ウムブルフも管理している堀厩舎。父がステイゴールドに代わった弟ウムラオフの調教が進む中で、スタッフは兄弟のタイプの違いを改めて感じているようだ。その様子を関東専門紙のトラックマンが伝える。

「兄のウムブルフは、長距離戦でじわじわと長くいい脚を使うタイプです。一方のウムラオフは、厩舎スタッフの間では『兄よりも切れる脚を使う』というイメージがあるようです。通常、ディープインパクト産駒は切れ味豊かで、ステイゴールド産駒は長く脚が使えるタイプが多いのですが、この兄弟は逆に出ているみたいですね」

 当初ウムラオフのデビュー戦は、12月24日の2歳新馬(中山・芝2000m)を予定していた。それが、こうした調教における同馬の特徴を踏まえて、12月28日の2歳新馬(中山・芝1600m)に変更される可能性もあるそうだ。

 なお、ポテンシャルや性格面については、概ね高い評価がスタッフからは聞かれるという。先述のトラックマンが続ける。

「スタッフよれば、『(ウムラオフは)背中はいいものを持っていて、素質は間違いなくありそう』とのこと。性格も落ち着いているようです。ただ、ややおっとりしたタイプなので、晩成型かもしれません。兄も奥手だったので、長い目で見る必要がありそうです」

 ウムブルフは3戦目で初勝利を挙げて、3歳の春以降に成績が上昇し始めた。弟ウムラオフも成長曲線については、それに近いものがあるかもしれない。

 だが、兄弟で走りに違いがあるように、ウムラオフはいきなり結果を残してもおかしくない。まずは、目前に迫ったデビュー戦を注目したい。

◆朝日杯FSの人気馬に疑問。穴党記者は鼻息荒く「稼げる2頭」の名を叫ぶ>>

◆朝日杯FS「過去3年の超穴馬」と同じパターンの3頭が発見された!>>

◆これはすごい状況だ! 逸材だらけの2歳牡馬「最新ランキング」>>

■競馬 記事一覧>>

2 / 2

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る