これはすごい状況! 今年は逸材ぞろいの
2歳牡馬「最新ランキング」

  • text by Sportiva
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki


 2位は、デビュー2連勝で重賞のサウジアラビアロイヤルC(10月7日/東京・芝1600m)を制したダノンプレミアム(父ディープインパクト)。新馬戦では1800m戦を圧勝していて、距離への適応力もありそうだ。

市丸氏
「ステルヴィオ(父ロードカナロア)を破ったサウジアラビアRCでは、好スタートから2番手を進んで、直線に入って抜け出すと、そのまま押し切り勝ち。そつのないレースぶりは、見事のひと言です。馬場状態が超高速だっただけに、レコードを記録したタイムについては優秀とは言い切れませんが、このくらいのレースができるなら、今後もかなりやれるでしょう。これから距離を伸ばしても難なくこなすことができれば、クラシック候補の仲間入りは確実です」

木南友輔氏(日刊スポーツ)
「初戦の阪神・芝1800m戦を4馬身差で快勝し、続くサウジアラビアRCは2番手から抜け出し、レコードで勝利しました。どちらも好位から抜け出す競馬で、レースセンスの高さが大きな武器。距離は長くてもよさそうな印象があって、未知の魅力があります」


 3位も、2戦2勝のオブセッション(父ディープインパクト)が入った。芝2000mの新馬戦を勝ったあと、2戦目は500万特別のシクラメン賞(12月2日/阪神・芝1800m)を完勝。豪快に突き抜けて、後続に4馬身差をつけての勝利だった。

吉田氏
「ある程度前が引っ張ってくれたこと、そして路盤硬化が大きかったこともありますが、シクラメン賞で記録した1分45秒6というレコードタイムは破格。高速馬場に、ディープインパクト産駒の血が騒いだこともあるのでしょう。

 ただ、同馬は510kg超えの大型馬。全姉のパーシーズベストも軽さや切れよりも、ストライドを伸ばして長く脚を使うタイプでした。こうした馬格や血統背景、さらに舌がハミを越して走ることからすれば、反応が機敏なタイプではなさそうです。それでいて、レコードを記録できたのは、いかにもこの馬向きの、よどみないラップを刻む展開だったからでしょう。これから、緩急がつく流れでの対応力も身につけば、主役級の活躍ができると思います」

本誌競馬班
「シクラメン賞で4馬身差の圧勝。その走りからは、大物感が漂います」

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