2017.12.09

オルフェ娘2頭に待った!
阪神JFはディープ娘マウレアに勝機あり

 その初陣では、新馬戦でありがちな超スローの競馬において、好位の、しかも馬込みの中をピタリと折り合って追走。直線では、前が壁になって追い出しを我慢させられるところもありましたが、前が開くと弾けるように伸びて、上がり32秒5という決め手を繰り出して快勝しました。抜け出すときの重心の低い走りは、父オルフェーヴルを彷彿とさせるものがありましたね。

 2戦目の札幌2歳Sでは、メンバーも一層強力となり、厳しい競馬を強いられました。しかし、牡馬2頭の間に挟まれての叩き合いを制して先頭でゴール板を通過。「これは強い」と思わせる競馬でした。

 ここまでの競馬を見る限り、例年のクラシック候補生と遜色ないパフォーマンスを見せていると思います。

 懸念材料となるのは、休み明けの仕上がり具合。マイル戦での速い時計への対応。そして、関東馬にとって"鬼門"となる阪神遠征などですが、それらすべてをクリアする可能性は十分にあります。そうして、見事に結果を出せば、クラシックの最有力候補に挙げられることは間違いないでしょう。

 もう1頭のオルフェーヴル産駒、ラッキーライラックも有力な1頭です。

 まだまだ若さを見せながらも、デビューから2連勝。特に前走のGIIIアルテミスS(10月28日/東京・芝1600m)では、メンバーがそろっている中で強い勝ち方を見せました。それも、東京までの長距離輸送を克服してのもの。ロックディスタウンとは少しタイプが違いますが、精神的な強さを感じます。これは、牝馬にとっては大きなアドバンテージになります。

 鞍上を務めるのは、引き続き石橋脩騎手です。関西馬で、しかも関西で開催されるGIで、関東の中堅ジョッキーが起用されるのは珍しいこと。なにしろ、最近は勝っても乗り替わりがある厳しい世界ですからね。

 それでも、新馬戦で手綱を取って勝利し、続く重賞でもきっちりと勝ち星を挙げたからこそ、巡ってきた騎乗です。石橋騎手にはそのチャンスを生かしてほしいですから、応援したくなりますね。