香港競馬は大チャンス。「日本の人気」が見逃す実績馬がゾロゾロいる (4ページ目)

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 香港カップ(芝2000m)は、同じ舞台のクイーンエリザベス2世カップ(4月30日/シャティン・芝2000m)を勝ったネオリアリズム(牡6歳/父ネオユニヴァース)が、1番枠ということもあって人気になりそうだ。しかし、もともとはそこまで抜けて強いというタイプではない。春も奇襲作戦がうまくいったのであって、同じ手を2度は使えない。また、最内枠は揉まれやすく、それを嫌って逃げるようであれば折り合いを欠きやすい。モレイラ騎手とて神ではない。これらを勘案して、敢えて軽視してみる。

 逆に、実績で見劣るように見えるステファノス(牡6歳/父ディープインパクト)に食指が動く。3歳以来、勝利から見放されているが、芝2000mのGIであれば競馬場を問わず好走してきた。さらに鞍上のヒュー・ボウマン騎手は、人気の一角となりそうなワーザー(せん6歳/父タヴィストック)の元主戦。強敵の弱点を知っている。

 アイルランドのドーヴィル(牡4歳/父ガリレオ)やイギリスのポエッツワード(牡4歳/父ポエッツヴォイス)も実績的に人気を集めそうだが、欧州馬で狙いたいのがイギリスのロビンオブナヴァン(牡4歳/父アメリカンポスト)。内国産ボーナスの制度があるため、イギリス調教馬でありながらフランスでの出走が多いが、その中でGIIIラクープ賞(シャンティイ・芝2000m)での1分59秒45という好タイムでの勝利を評価したい。速い時計の馬場は歓迎で、しかも4番枠で立ち回りがしやすい。

 近走の着順にとらわれることなく、コース実績や枠順までチェックできれば、おのずと穴馬が浮かび上がってくるはずだ。

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