香港競馬は大チャンス。「日本の人気」が
見逃す実績馬がゾロゾロいる

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 もう1頭、穴馬に入れておきたいのがフランスのサインズオブブレッシング(せん6歳/父インヴィンシブルスピリット)。昨年のこのレースでは不利とされる外枠からの発走ながら、直線だけで猛チャージを見せて5着と健闘した。今年は5番枠。スムーズならば、去年以上の着順があるかもしれない。

 香港マイル(芝1600m)は、地元香港での評価は上がり馬シーズンズブルーム(せん5歳/父キャプテンソニャドール)に集まっている。日本では知名度の点で、昨年2着に入ったヘレンパラゴン(牡5歳/父ポーラン)のように盲点となっているようなら、ぜひとも厚めに押さえたい。日本のサトノアラジン(牡6歳/父ディープインパクト)は、秋のGI2戦ではまったく走っていない点から評価を落とすなら、これも押さえたい。ただ、上位人気になるようであれば、そこに食指は動かない。

 取捨が難しいのはクールモアの2頭。ランカスターボンバー(牡3歳/父ウォーフロント)が11番枠、ローリーポーリー(牝3歳/父ウォーフロント)が14番枠。外枠は決して好材料ではないが、大外からうまく先団に取り付けることを期待して、ローリーポーリーを取りたい。

 仮に、意外に人気を落とすなら昨年ワンツーのビューティーオンリー(せん6歳/父ホーリーローマンエンペラー)とヘレンパラゴンは軽視禁物。ともに近走は冴えないが、底力は上位だ。

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