阪神JFは荒れて当然。「気まぐれ少女の穴馬3頭」がボーナス支給だ (5ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Sports Nippon/Getty Images

 この観点から見ると、今年はサヤカチャン(父リーチザクラウン)が面白い。

 4戦目でやっと初白星をつかんだあと、続く500万特別のりんどう賞(10月8日/京都・芝1400m)では8頭立てで5着と完敗した。そのレースぶりからは、もはや上のクラスでは厳しいかと思われたが、続くアルテミスSでは逃げの手に打って出て、勝ったラッキーライラックからコンマ1秒差の2着と好走。前走の凡走が嘘のように、重賞の舞台でトップクラスの実力を示したのである。

 こういったタイプは、りんどう賞の内容から重賞での好走はフロック視されがち。さらにグレードが上がる今回は、人気落ち必至の状況だ。が、それなりの実力を備えていることは確か。さまざまな要素がかみ合えば、再び激走してもおかしくない。

 2歳牝馬と言えば、まだまだ未熟な少女。未来への希望も膨らむが、反面、危うさも秘めている。だからこそ、とんでもない大波乱が稀(まれ)に見られる。今年はどんな結末になるのか。穴党には楽しみなレースである。

◆いきなり緊急事態発生! 波乱含みの「2歳牝馬ランキング」は?>>

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