今週は香港だ。「強い日本調教馬」で、
レースも馬券も世界に勝つぞ!

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 トリを飾る香港カップ(芝2000m)には、ネオリアリズム(牡6歳・堀宣行厩舎/父ネオユニヴァース、)とステファノス(牡6歳・藤原英昭厩舎/父ディープインパクト、)、スマートレイヤー(牝7歳・大久保龍厩舎/父ディープインパクト)の3頭が出走する。特にネオリアリズムは今年4月のクイーンエリザベス2世カップ(シャティン・芝2000m)をスローからのまくりで勝利し、ステファノスも一昨年のクイーンエリザベス2世カップを2着、昨年の香港カップも3着と実績を残しているだけに、地元でも注目度は高い。

 ネオリアリズムの最終追い切りはやや変則的であった。モレイラ騎手を背に芝コースを軽めで1周したのち、1000mの直線コースを使ってのもの。おそらく上がりやすいテンションを考慮してのものだろうが、これが果たして吉と出るか。そして枠順は最内の1番枠。内枠が有利なこのコースにおいて、大きなアドバンテージを得た。

 一方のステファノスはヒュー・ボウマン騎手を背に、前出トーセンバジルと併せ馬を実施。こちらも軽快な動きを見せた。枠順は8番で脚質を考慮すれば悪くない。何より、最大のライバルである地元のワーザー(せん6歳/父タヴィストック)の元主戦だけに、その弱点も織り込み済みなのは心強い。

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