今週は香港だ。「強い日本調教馬」で、レースも馬券も世界に勝つぞ! (3ページ目)

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 続く香港スプリント(芝1200m)には、日本からレッツゴードンキ(牝5歳・梅田智之厩舎/父キングカメハメハ)とワンスインナムーン(牝4歳・斎藤誠厩舎/父アドマイヤムーン)の牝馬2頭が出走する。

 桜花賞以来のGIタイトルを狙うレッツゴードンキは、3日朝にオールウェザーコースで負荷をかけられており、最終追い切りでは芝コースを最後の直線だけ脚を伸ばすように走って仕上げられた。強く追われることはなかったが、400mのラップは22秒8で、オーバーワークにならない絶妙のさじ加減だったようだ。この最終追い切りにはジョッキーは騎乗しなかったが、手綱を取ったのは元中央競馬騎手の西原玲奈調教助手。梅田調教師によれば、輸送による若干の体重減もあるというが、前走のスワンS(3着、10月28日/京都・芝1400m)が大幅なプラス体重だったこともあり、想定内で収まっているようだ。枠順は7番で、「ラッキーセブンですね」と満足そうな表情を見せた。

 ワンスインナムーンは到着以来、初めて姿を見せたのは6日朝だったが、7日朝の追い切りでは前日同様ザカリー・パートン騎手を背に、長めから最後まで気を抜かずに駆け抜けた。管理する斎藤誠調教師は過去3回香港に遠征したヌーヴォレコルトに続く挑戦。枠順は2番で「スタートもうまく、自分でレースを作れるので、絶好の枠だと思います」とコメント。トーセンバジル同様、こちらも重賞未勝利だがこの夏から秋にかけての充実度は高い。

 ただ、"スプリント王国"と評されるように地元勢は強力だ。ラッキーバブルス(せん6歳/父シーブリング)やペニアフォビア(せん6歳/父ダンディーマン)といったGI馬のほか、これらを差し置いて1番人気になりそうなミスタースタニング(せん5歳/父エクシードアンドエクセル)は、目下、全香港調教馬の中でもっとも高いレーティングを持つ。

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