「怪物」の娘たちが大激戦。2歳牝馬ランキングに早くも緊急事態発生 (2ページ目)

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  • photo by Sports Nippon/Getty Images

 第1回目の1位になったのは、ここまで2戦2勝のロックディスタウン。札幌2歳Sで、牡馬を相手に1番人気で勝利を挙げた点が高く評価されている。

土屋真光氏(フリーライター)
「新馬戦で、のちにオープン特別を制してGIII京都2歳S(11月25日/京都・芝2000m)でも2着に好走したタイムフライヤー(牡2歳)を一蹴。しかもその際に、上がり32秒5をマーク。その終(しま)いの脚には驚かされました。スローペースだったとはいえ、初陣でこの数字を記録するのは驚異的。(その能力は)ちょっとケタが違うのではないでしょうか。

 その後、札幌2歳Sでも牡馬相手に快勝。芝1800mのレースになってから、このレースで勝った牝馬と言えば、レッドリヴェール(2013年)がいます。同馬は、そのまま無敗で阪神JFも制覇しました。レッドリヴェールは小柄な馬でしたが、こちらは馬格も十分で、スケールの大きさをより感じます。また、叔父がゼンノロブロイということもあって、奥が深そうです」

木南友輔氏(日刊スポーツ記者)
「デビュー前に、美浦(トレセン)のウッドコースで、本当に楽な感じですごい時計を出していた馬。実際に新馬戦では、2着タイムフライヤー、3着シャルドネゴールド(牡2歳)と、強い牡馬を難なく蹴散らしました。その後、札幌2歳Sも快勝。以降、余裕を持ったローテーションでレースに臨めるのも強みとなります。

 課題は、血統面からくるテンションの高さと、馬体の維持。ステイゴールド産駒の半姉キャットコインは、そこが難しくて陣営はかなり苦労していました。父がステイゴールド産駒のオルフェーヴルに変わって、その辺りがどう出るか、ですね」

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