チャンピオンズCは「隠密の穴馬4頭」が尾張の埋蔵金をザクザク掘る (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

 好走歴が短距離に集中しているカフジテイク。そのため、距離延長は不安視されるが、むしろそれが人気の盲点になりそうで、木村記者も気になる1頭に挙げる。

「カフジテイクにとっては、確かに1800mはベストよりも微妙に長いと思いますが、スローペースに泣いた武蔵野Sでは『よくあそこまで追い込んだな』と思える脚を見せました。最後の直線まで脚をためられれば、今回も面白い存在だと思います。

 同様に、距離延長がマイナスに見られて人気の盲点になりそうなのは、キングズガード(牡6歳)。僕はこちらに、カフジテイク以上の魅力を感じますね。ダート1800mは、過去に2戦して2着と3着。決して不向きだと思いませんし、前走のGIIIみやこS(11月5日/京都・ダート1800m)でも、"オッ"と思わせる脚がありました。今回は間違いなく消耗戦になるレース。一発長打狙いのこういう馬にこそ、チャンスがある舞台だと思います」

 また、デイリースポーツの大西修平記者も、追い込み馬を推奨する。

ノンコノユメ(せん5歳)です。前走の武蔵野S(4着)の走りには驚かされました。好位で運んだ馬が上位3頭を独占する中、後方から追い込んで3着馬にはクビ差まで迫りました。最速の上がりタイムは、さらに後方にいたカフジテイクに譲りましたが、約9カ月ぶりの実戦であったことを思えば、かなりの評価に値する内容です。

 距離も2000m戦で勝ち鞍があるように、スタミナ面にまったく不安はありません。叩いて攻めの気配は上向いており、状態は前走以上。鞍上のクリスチャン・デムーロ騎手も、2戦連続3度目の騎乗になるので、今回は一層持ち味を引き出してくれることでしょう。末脚の破壊力だけで言えば、このメンバーに入っても胸を張れる存在です」

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