2017.11.17

マイルCSは有力馬に隠れてパカパカ走る
「人気薄3頭」で懐ポカポカ

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 ここまで見てきたように、近走の不振で人気を落とした実績馬が逆襲を果たすことが多いマイルCSだが、反対に上り調子にありながら、大舞台での層の厚さから人気が上がらなかった伏兵馬の台頭もしばしば見られる。

 昨年、3着となったネオリアリズムがいい例だ。前年の末に1600万下を卒業し、年明けから重賞戦線で奮闘。重賞挑戦2戦目のGIII小倉大賞典(小倉・芝1800m)で3着と健闘し、重賞挑戦4戦目となる前走のGII札幌記念(札幌・芝2000)では「マイル王」モーリスを退けて快勝していながら、7番人気の評価にとどまっていた。

 2011年に11番人気で2着に入線したフィフスペトルも、同年6月にオープン特別を勝って、休み明けの京成杯AHで重賞制覇。その後、GIスプリンターズSでも6着と踏ん張ったものの、歴戦のマイラーが集うマイルCSの舞台でふた桁人気の低評価に甘んじた。

 そして今年のメンバーから、好調ながら人気しそうもない馬を探してみると、1頭の馬に目が止まった。ウインガニオン(牡5歳)である。

 この春、オープン特別の谷川岳S(4月30日/新潟・芝1600m)を勝つと、続くオープン特別のパラダイスS(6月25日/東京・芝1400m)、GIII中京記念(7月23日/中京・芝1600m)と怒涛の3連勝を飾った。