2017.11.17

マイルCSは有力馬に隠れてパカパカ走る
「人気薄3頭」で懐ポカポカ

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 他に波乱を演出した最近の勝ち馬と言えば、2014年に8番人気で勝利したダノンシャークがいる。同馬も、前年の安田記念とマイルCSでともに3着と好走していながら、近走の不振で人気を落としたタイプだ。とりわけ、直前の富士Sで1番人気に推されながら7着と惨敗したことが、人気急降下の原因となった。

 2009年に14番人気で2着に突っ込んできたマイネルファルケも、その春にはGIIIで2着と奮闘し、2走前の1600万条件を快勝したものの、前走の富士Sで9着(5番人気)と大敗。それによって、評価がグンと下がってしまった。

 これらの例を見てもわかるとおり、マイルCSでは富士Sで人気を裏切った馬が、人気を落として巻き返すパターンが多いのだ。

 今年で言えば、ピッタリなのはグランシルク(牡5歳)である。

富士Sからの巻き返しが期待されるグランシルク オープン特別や重賞レースで常に好走してきた同馬は、2走前のGIII京成杯AH(9月10日/中山・芝1600m)で、ついに重賞初勝利を飾った。だが、続く前走の富士Sでは3番人気の支持を得ながら、見せ場なく9着と馬群に沈んだ。

 そのため、GIでメンバーの質も上がる今回は一気に人気を落としそうだが、前走は"特殊な"不良馬場に泣いた印象が強い。心機一転のここでは大混戦の中、堅実な走りを武器にして上位に食い込む可能性は大いにある。