マイルCSは有力馬に隠れてパカパカ走る「人気薄3頭」で懐ポカポカ (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 こうなると、混戦を突いて台頭する穴馬狙いのほうが、馬券的には妙味がある。ならば今回も、過去10年の結果を振り返って、今年のレースで激走しそうな伏兵馬を探し出してみたい。

 ここ10年の勝ち馬で最も大きな波乱を起こしたのは、2010年のエーシンフォワード。春のGI高松宮記念(中京・芝1200m)で3着という実績がありながら、その後の成績がパッとせず、マイルCSでは13番人気まで評価を落としていた。

 また、2008年に3着に入ったファイングレインも同様だ。春の高松宮記念の優勝馬でありながら、その後の3戦が振るわず、距離不安も囁かれて、10番人気の低評価だった。

 ということは、同年のGIで好結果を残しながら、以降のレースで敗戦を重ねて人気を落とす馬が狙い目となる。

 今年、それに当てはまりそうなのは、レーヌミノル(牝3歳)だ。

 今春の桜花賞(4月9日/阪神・芝1600m)を制した、正真正銘のGI馬である。しかしその後は、GIオークス(5月21日/東京・芝2400m)で13着、GIIローズS(9月17日/阪神・芝1800m)で9着、前走のGI秋華賞(10月15日/京都・芝2000m)で14着と、惨敗を繰り返している。

 もはや人気急落は必至な状況だが、敗れた過去3戦はやはり距離が長かった、という見方もできる。適距離のマイル戦に戻れば、一発あってもおかしくない。

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