マイルCSに「空前の穴馬が4頭いる!」穴党記者が絶叫する馬名は? (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 確かに、イスラボニータは3年前の皐月賞馬だが、その後のGIは8戦して2着2回、3着3回、着外3回と未勝利。エアスピネルも古馬になってマイル戦線に転じ、重賞で2勝しているものの、取りこぼしが多く、安田記念も5着。昨年の3歳クラシック(皐月賞4着、ダービー4着、菊花賞3着)と同様、GIではやや力不足の印象がある。

 また、サトノアラジンも前走の天皇賞・秋(10月29日/東京・芝2000m)で18着と惨敗。苦手な道悪馬場で、そのダメージを最小限に抑えるレースぶりだったとしても、負けすぎの感は否めない。

 さらに、現在の京都競馬場の馬場が、サトノアラジン向きかというと疑問だ。その馬場状態を踏まえて、今の京都ではどんなタイプが適しているのか、デイリー馬三郎の吉田順一記者はこう語る。

「馬場造園課が嘆くほど、今の京都競馬場は芝の凸凹がひどく、馬場の傷みは相当なものだそうです。それでも、乾燥して路盤が硬くなると、芝の凸凹も気にならず、それなりに速い時計がマークされますが、一瞬の切れ味だけでは戦えない舞台となっています。スピードとパワーのバランスが重要で、ポジショニングで言えば、逃げ、先行馬に加え、好位や中団の内から脚を伸ばしてくるタイプがよさそうです」

 これらの要素を鑑(かんが)みて、記者たちから高い評価が集まったのが、逃げ馬マルターズアポジー(牡5歳)だ。

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