エリザベス女王杯は「お前が?」と驚く4頭が勝利の美酒を運んでくる (5ページ目)

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 そんなシングウィズジョイと似た馬が、今年もいた。マキシマムドパリ(牝5歳)である。

 同馬は年明けのGIII愛知杯(1月14日/中京・芝2000m)を制したが、続くオープン特別の大阪城S(3月5日/阪神・芝1800m)では13着と大敗。その後、次走のGIIIマーメイドS(6月11日/阪神・芝2000m)では一変して重賞2勝目を飾るも、以降は重賞を2走して7着、9着と惨敗を喫している。

 シングウィズジョイ同様、マキシマムドパリは重賞2勝馬でありながら、「ムラ馬」ゆえに信頼が置けない存在となっている。その分、ここではかなり評価を落としそうだが、「ムラ馬」だからこそ、一発があってもおかしくない。大荒れを期待するなら、面白い1頭だ。

 有力馬がズラリと顔をそろえた秋の「女王決定戦」。歴史に刻まれるかもしれない名勝負を制して女王に君臨するのはどの馬か、見逃せない一戦である。

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