エリザベス女王杯は「お前が?」と驚く4頭が勝利の美酒を運んでくる (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 実はこのマリアライトと同じように、この春にオープン入りして重賞でも上位争いを演じてきた"成長株"が今年もいる。ジュールポレール(牝4歳)だ。

一発の魅力を感じる「上がり馬」ジュールポレール一発の魅力を感じる「上がり馬」ジュールポレール 3連勝で今年の3月にオープン入りすると、続くGII阪神牝馬S(4月8日/阪神・芝1600m)で3着、ヴィクトリアマイルでも3着と立派な成績を残してきた。その後、クラス再編成によって再び1600万下の身となったが、前走の秋風S(9月30日/中山・芝1600m)を快勝し、再度GIの舞台に挑む。

 これまでマイル戦を中心に使われてきた同馬。ここでは距離不安も囁かれ、人気が上がりそうな気配はないが、ヴィクトリアマイルでは今回上位人気が予想される面々を抑えて、先着したことは事実だ。上り調子の今なら、その勢いに乗って、一気に女王の座に就いても不思議ではない。

 ところで、エリザベス女王杯では、やはり前哨戦の意味合いが強い府中牝馬Sから転戦してきた馬の好走が目立つ。そのうち、その前哨戦で結果を残しながらも、伏兵馬の1頭といった評価にとどまった馬が、しばしば本番で波乱を起こしている。

 2014年のレースで3着に入ったディアデラマドレがいい例だ。同馬は府中牝馬Sを制したものの、エリザベス女王杯では実績馬に人気を譲って6番人気止まりだった。しかしながら、強烈な末脚を生かして3着に食い込んだ。

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