エリザベス女王杯は「お前が?」と
驚く4頭が勝利の美酒を運んでくる

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 そして今年も、同馬に似たような馬を見つけることができた。クイーンズリング(牝5歳)である。

 昨年のこのレースの覇者だが、それ以降は勝ち星がなく、メンバーの厚い今回は人気落ち必至な状況にある。しかしレインボーダリア同様、ここ2走はハイレベルな重賞で善戦している。

 2走前のGIヴィクトリアマイル(5月14日/東京・芝1600m)では、勝ち馬からコンマ4秒差の6着と奮闘。前走の府中牝馬S(10月14日)でもスローペースの中、後方から追い込むという苦しい展開を強いられながら、勝ち馬とはコンマ3秒差の4着まで押し上げた。

 ハマったときの強さは過去の大舞台でも実証済み。直前の状態もよさそうで、連覇を達成する可能性は十分にある。

 次にピックアップしたいのは、2015年に6番人気で優勝したマリアライトの例。同馬も直近の重賞で健闘しながら低評価に甘んじた口だが、どちらかといえば、同じ年の春に条件戦を連勝してオープン入りしたばかりの"上がり馬"という印象が強かった。実際、昇格後もGIIIマーメイドS(阪神・芝2000m)で2着、GIIオールカマー(中山・芝2200m)で5着と、勝利には届かなかったものの、手強いメンバーを相手に好レースを見せてきた。

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