競馬を叩き込まれた横山ルリカが、
エリザベス女王杯で軸にした2頭は?

  • 土屋真光●構成 text by Tsuchiya Masamitsu 撮影●村上庄吾 photo by Murakami Shogo

競馬ノートを持参し、インタビューに答えてくれた競馬ノートを持参し、インタビューに答えてくれた 月曜日から枠順が出るまでは、ずっと下調べしたり映像見たりして、あっという間に過ぎます。とはいえ月曜日にひらめいた馬は信用しようとは思っています。菊花賞では、それがポポカテペトル(13番人気、3着)だったんですけど、あれこれ週の間に考えた結果、本命をサトノクロニクルに変えちゃって......。天皇賞・秋ではレインボーライン(13番人気、3着)が月曜日にひらめいた馬だったので、そこは初志貫徹。おかげさまで夏の負けを取り戻せました。

 エリザベス女王杯では、今のところヴィブロスを本命で考えています。京都コースは3戦3連対。体重も春と比較して増量してきて、(走れる体を)作ってきているな、という印象です。道悪だけはちょっとわからないんですけど、出走メンバーの中では一番欠点も少ないですし、やはり実績は抜けていますからね。このレースを勝つのにふさわしい品格を感じます。データ的にも、3歳4歳が中心のレースで、そこにも当てはまります。

 これともう1頭軸にしたいのがルージュバックです。前走のオールカマーの勝ち方がすごくて、ここが完成形だとしたら悲願のGI制覇が期待できますよね。しかも、オールカマー組はこのレースと相性もいいです。(ライアン・)ムーア騎手起用も気合いを感じます。もう5歳なので間もなく引退(クラブの方針で牝馬は6歳春に引退)なのですが、ここにきて陣営もルージュバックのよさを引き出せるようになったように思えます。もしかしたら、すごい勝ち方してくれるかもという気持ちもあります。

 他のメンバーもかなり豪華ですよね。実績ではミッキークイーンとクイーンズリングで、どちらも押さえないと、とは思うのですが、ミッキーは鉄砲よりもひと叩きしたほうがよさそうですし、クイーンズリングは去年より明らかにメンバーが強化されているので、どうかなぁという気はします。それから、スマートレイアーも京都大賞典(牡牝混合GII、1着)は見事でしたが、7歳の牝馬で2戦続けて(好走できるか)、というのが引っ掛かります。

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