競馬を叩き込まれた横山ルリカが、
エリザベス女王杯で軸にした2頭は?

  • 土屋真光●構成 text by Tsuchiya Masamitsu 撮影●村上庄吾 photo by Murakami Shogo

 その時はちょうど凱旋門賞が近い時期で、競馬のことは知らないけど「凱旋門賞」は聞いたことがあったので、そこから調べてみようと思ったんです。そこでゴールドシップ、ハープスター、ジャスタウェイと知っていくんですが、今考えれば、ずいぶんとスケールの大きいところを入り口にしたなと思います(笑)。でも、そのときに「3歳牝馬の斤量が有利だ」とか、そういった調べたことを全部(面接で)出し尽くしたおかげで、採用されたのかな。

 今までアイドルをやってきて、(競馬界は)これは違うな、すごいところに入ってしまったな、と感じましたけど、その一方で、これは勉強したほうが楽しいと思いました。年長の方が多いので、昔の名馬のDVDをほぼほぼ見ようと、防水のプレーヤーをお風呂に持ち込んでオグリキャップやトウカイテイオーとかを勉強しました。すると、(出演者の)予想家さんとも話が弾んで、当時の時代背景とか、いろんなことを教えてくれるんですよ、これは"つかみ"として大事だな、と(笑)。

 これまで映像で見た名勝負の中では、ナリタブライアンとマヤノトップガンの阪神大賞典(1996年3月9日/芝3000m)のマッチレースが一番印象に残っています。これはもう20回ぐらい見ちゃいました。今年の秋の天皇賞(キタサンブラックとサトノクラウンとの叩き合い)はあれに匹敵しますよね。頂点の中の頂点のレースって本当にすごいなって。20年ぐらいしたら、私、若い子にいっぱい薦めそうですし。諸先輩方がどんどん話してくれるのがわかります。競馬は知れば知るほど、どんどん知らないことが出てきて、楽しみがエンドレスです(笑)。

■アイドルと競走馬は似ている!?

ふと考えるのが、アイドルのファンと競馬のファンは同じ目線で応援してくれているのかな、と。「上がり馬」みたいにアイドルも「上がりアイドル」みたいなのがいると思います。「いきなり出てきた!」みたいな。でも、中堅のアイドルでも根強いファンがいたり......。そうすると、競走馬がタレントとも重なりますね。

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