「みやこS」は穴党記者3人が必死で見つけた6頭でGI資金を補充せよ (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 太田記者は先述したデータを重視して、3カ月以上の休み明けとなる実績馬を避けて「叩き2戦目の馬を狙う」という。

タガノヴェリテ(せん5歳)と、モルトベーネ(牡5歳)です。

 タガノヴェリテは、前走の1600万条件・平城京S(10月7日/京都・ダート1800m)では休み明けのうえ、昇級初戦で10番人気に甘んじました。しかし、陣営はレース前から『仕上がりはすごくいい。ここにきて充実してきた。(馬が)完成してきた感じ』と色気たっぷりだったんですね。

 そして実際、レースでは陣営の手応えどおり、好内容の競馬を見せて快勝しました。これで、京都・ダート1800mは3戦3勝。その絶好の舞台で、ひと叩きした上積みも見込めますから、狙わない手はないですよ。

 モルトベーネは、2走前のGIIIアンタレスS(4月15日/阪神・ダート1800m)が秀逸でした。好位からインを突いて、2馬身差の完勝。松永昌博調教師も『華奢(きゃしゃ)な馬だけど、力をつけた』と評価していました。加えて、その際に2着に下したロンドンタウンがのちに重賞を連勝。それを踏まえれば、ここも勝ち負けでしょう。

 およそ5カ月半ぶりとなった前走のGIIIシリウスS(9月30日/阪神・ダート2000m)は11着に敗れましたが、もともと叩き良化型。2走目でコンディションも上がっているでしょうし、前走の惨敗でさらに人気を落とすようなら、馬券的な妙味も増すのではないでしょうか」

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