中央でも買えるダートの祭典JBC3レースで、昼間の負けを取り返せ (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu  photo by Nikkansports/AFLO

 実績からいえば重賞2勝のワンミリオンス(牝4歳、父ゴールドアリュール)はどうか。マリーンC(4月12日/船橋・ダート1600m)で6着に敗れて以来、約7カ月ぶりの競馬となる。中間も8月のブリーダーズゴールドC(門別・ダート2000m)の出走を予定していたが、一頓挫あって回避。ダメージ自体は小さいものの、やはり仕上がりは気になるところだ。ただ、同じコースのTCK女王盃(1月25日/大井・ダート1800m)でホワイトフーガを負かしており、決め手勝負になるなら、この馬の出番だろう。

 地方勢は地元のララベル(牝5歳、父ゴールドアリュール)に期待がかかる。他に行く馬が不在なら、この馬の先行力が発揮できる。展開を味方にできれば大物食いもあるかもしれない。

 JBCスプリント(大井・ダート1200m)は、何といってもコパノリッキー(牡7歳、父ゴールドアリュール)の参戦が大きなスパイスだ。これまでにダートGIで10勝は文句なしの実績。しかし、今回はデビュー戦以来の1200m戦で、競り込まれるとムキになりやすい気性はこのレースに向いているとは考えにくい。あっても3着、思い切って無印でもいいだろう。このレースは思い切った狙いをしてみたい。

 前哨戦のGII東京盃(10月4日/大井・ダート1200m)では差し馬勢の競馬になった分、今回は前に行く組が台頭すると考え、一昨年のこのレースの勝ち馬、コーリンベリー(牝6歳、父サウスヴィグラス)の逃げ切りに期待する。近走は惨敗もあるが、ダート1200mに限ればデビュー以来8戦して[4-1-2-1]と大崩れしていない。6着だった前走は約8カ月ぶりの実戦と考えれば上々の結果。12番ゲートも昨年のGIII東京スプリント(大井・ダート1200m)で勝利したときと同じだ。

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