天皇賞・秋は、うっかり見切りがちな「人気薄3頭」で高配当の収穫祭 (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 成長著しいサクラアンプルールだが、今春のGI大阪杯(4月2日/阪神・芝2000m)では13着と完敗。GIでは力不足という評価のなか、さすがに今回も人気は上がりそうもない。

 だが、札幌記念を快勝して進化を遂げた馬が、そのまま通用するケースは過去の歴史が証明している。前走で下したメンバーを考えても、GIで存在感を示す能力は十分にあるはずだ。チェックしておいて損はないだろう。

 最後に、過去の好走馬の前走に注目してみると、やはり毎日王冠から経由してきた馬の強さが目立つ。過去10年のすべてのレースで、"毎日王冠組"が馬券圏内の3着までに必ず1頭は絡んでいる。

 この中には、穴を開けた馬も少なくない。それらに共通するパターンは、毎日王冠で好走しながらも、人気が上がらなかったケースだ。

 例えば、7番人気で2着となった2007年のアグネスアークは、毎日王冠で2着と好走していた。5番人気で戴冠を果たした2009年のカンパニーも、この重要なステップレースを勝っていながら、そこまでの人気にとどまった。

 2013年の勝ち馬ジャスタウェイも毎日王冠で2着と勢いに乗っていたが、本番では上位勢と差のある5番人気止まり。翌2014年の勝ち馬スピルバーグも毎日王冠で3着と奮闘したものの、天皇賞・秋では単勝オッズが10倍を超える5番人気と、伏兵の1頭に過ぎなかった。

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