ダービー1~3着馬不在の菊花賞。ならば、キセキの奇跡がきっとある (3ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki  photo by Yamane Eiichi/AFLO

 最後に血統を見てみよう。父ルーラーシップは香港のGIクイーンエリザベス2世C(芝2000m)の勝ち馬。日本ではGI勝ちはなかったが、GII日経新春杯(京都・芝2400m)など重賞4勝を挙げ、GI有馬記念やジャパンCでも3着に入るなど、2400m戦に実績があった。産駒も1800m以上の距離に向き、血統面でも距離が延びるのは問題ないだろう。

 母系は、伯母にオークス馬ダイワエルシエーロ、祖母にGIIIファンタジーSを勝ち桜花賞2着だったロンドンブリッジがいる血統。叔父グレーターロンドンは先日のGII毎日王冠で3着に入り、今後の飛躍が期待される存在だ。同牝系の馬が立て続けに走るということはよくあることで、この秋はこの2頭がGI戦線を賑わせる存在になるかもしれない。まずはキセキの菊花賞制覇に期待しよう。

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