まもなくデビュー。サトノダイヤモンドの
妹、マルケッサの前評判

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 そして今年、その妹がデビューを控えている。マルケッサ(牝2歳/父オルフェーヴル)である。

サトノダイヤモンドの半妹マルケッササトノダイヤモンドの半妹マルケッサ 兄と同じ池江泰寿厩舎(栗東トレセン/滋賀県)に所属する同馬。スタッフはどんな感触を得ているのか、関西競馬専門紙のトラックマンがその仔細を伝える。

「背中の感触はよくて、歩いているときの雰囲気はいいようです。ただ正直なところ、まだ走ることには気持ちが向いていない様子。スタッフが言うには『モタモタする』とのことです。体の使い方もちょっと物足りないと話していました。これからどこまで良化できるかがポイントでしょう」

 また、兄との比較について、スタッフによれば「あまり似ていない」という。先述のトラックマンが続ける。

「兄とはタイプがかなり違うようで、『あまり似ているところはないかな......』とスタッフは話していました。兄は父がディープインパクトで、こちらは(父が)オルフェーヴルですからね。ディープの柔らかい乗り味とはちょっと違うようです」

 無論、兄と似ていないからといって、走らないわけではない。父が変わったことで、兄とは違うよさが出て、兄にも劣らぬ活躍を見せるかもしれない。

 現在は、10月21日の2歳新馬(東京・芝1600m)でのデビューに向けて、調整を重ねているマルケッサ。"走り"に集中するようになれば、これまでのイメージを覆(くつがえ)す競馬を見せてもおかしくない。まずは、初陣でどんなレースを見せてくれるのか、楽しみにしたい。

■競馬 記事一覧>>

2 / 2

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る