京都大賞典は稼ぐチャンス。穴党記者たちが「この2頭」で一致した! (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

(馬券的には)2000年以降、連対馬の大半(34頭中24頭)が3カ月以上の休み明けでも結果を出していることから、今年も単純に長距離で実績を残している馬を探せばいいような気がしますが、"一枚落ち"のメンバーだからこそ、今年はむしろこの一戦に向けてしっかり準備してきた馬に魅力を感じます」

 中日スポーツの大野英樹記者も、今年の顔ぶれからして、過去の傾向どおり堅い決着で収まるかどうか、疑問を持っている。

「GIを勝てそうで勝てなかった馬たちが(人気の)上位を形成。その分、荒れるケースを想定したくなりますね。実績上位であることを含めて、『今回は(夏場に)使われた上積みがある』と藤岡健一調教師(栗東)が語るサウンズオブアースを1番手に考えていますが、同師が『年齢的な面がどうか』と歳を重ねての衰えを危惧しているのも気になりますし......。

 天皇賞・春では2着と激走したシュヴァルグランも、続く宝塚記念(8着。6月25日/阪神・芝2200m)では逃げの手に出て失速しました。"巻き返しの秋"を期待したいところですが、天皇賞・春があまりにタフなレースだったこともあり、そこからの回復度や現在の状態に関しては、実際にふたを開けてみないとわからない部分があります」

 確かに天皇賞・春で好走した馬たちは、勝ったキタサンブラック、2着のシュヴァルグランと、宝塚記念では惨敗(キタサンブラックは9着)。3着のサトノダイヤモンドも、期待されたフランス遠征で精彩を欠いて、凱旋門賞では15着と大敗を喫した。

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