ソウルスターリングvs歴戦のGI古馬、毎日王冠で優位はどっちだ? (3ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki photo by AFLO

 3歳牝馬の出走は1999年スティンガーの1頭のみ。藤沢和雄厩舎の管理で、前年の最優秀2歳牝馬というのはソウルスターリングと同じだが、スティンガーの春は桜花賞12着、GII4歳牝馬特別1着、オークス4着という結果だった。当時の3歳牝馬は毎日王冠で54kgを背負っていたが、前走で宝塚記念を勝ったグラスワンダーや、キングヘイロー、メジロドーベルといった強豪が出走するなか、8番人気で勝ち馬から0秒2差の4着と健闘している。

 そのスティンガーと比べると、ソウルスターリングが春に見せた走りは明らかに上だし、脚質の安定性や斤量の軽さなど好材料が多い。古馬勢に実績馬は多いが、ほとんどが休み明けで絶対的な存在はおらず、ソウルスターリングなら十分に勝ち負けできるだろう。今回は逃げ馬不在のためスローペースになりそうで、先行策から抜け出すいつもの競馬ができそうだ。開幕週の絶好の馬場で時計勝負になりそうなことも有利に働く。

 唯一と言っていい不安材料は天候か。もし、雨が降って馬場が渋るようなら、桜花賞の時のように力を出し切れない可能性はある。今回、好勝負ができれば天皇賞・秋でも主役の一角に入ってきそうで、いい走りを期待したい

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