サトノもいいけど馬券も獲りたい。現地から凱旋門賞のオッズ&馬場情報 (3ページ目)
一方、オッズから見て、各馬の評価もここにきて大きな動きを見せている。まず、多くのブックメーカーで2倍を切っていたエネイブルの単勝が概(おおむ)ね2倍かそれ以上となった。さらに、ユリシーズやブラムトといった人気上位だった馬たちも、軒並みここに来てオッズが上がっており、混戦の度合いを増している。ダークホースとして気になるチンギスシークレットはブックメーカーによって評価が大きく分かれた。
クールモアのウィンターはライアン・ムーア騎手騎乗の効果で、ここにきて急激に人気を集めている。注目のサトノダイヤモンドはブックメーカーによっては30倍を超え、ベッティングエクスチェンジでは40倍を超える勢いだ。
凱旋門賞の歴史を紐解くと、日本馬が好走した年は、意外にも馬場が渋った年ばかり。むしろ、マカヒキに利ありと思われた昨年の凱旋門賞は高速決着でありながら、マカヒキの出番はまったくなかった。状態が上がっているのであれば、サトノダイヤモンドもむしろこのままの馬場状態のほうが望ましいのかもしれない。
泣いても笑ってもあと数時間、今年の中長距離路線の頂点はどの馬か。名手ランフランコ・デット―リに導かれ、歴史的名牝の誕生となるのか、そして日本から挑戦のサトノ2騎の運命はいかに......。
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