凱旋門賞の「世界が見落とした穴馬」をフランス女性記者がささやいた (4ページ目)

  • 土屋真光●文・写真 text by Tsuchiya Masamitsu  photo by PanoramiC/AFLO

「併せたサトノノブレスだって、菊花賞で2着、ほかに重賞で何度も勝っているような馬で、一介の格下の調教パートナーとは違います。そのサトノノブレスも、ものすごく状態を上げています。オルフェーヴルが(帯同馬の)アヴェンティーノに楽に先着したようにはいかなくて当然。むしろ、いい意味でハードな調教ができたのではないでしょうか。馬場への適性にしても、言われるほど悪いとは思いません。この馬がしっかりと調子を上げてきた今なら、前走がウソだったかと思うような走りを見せてくれるはずです」

  しかし、日本のJRAオッズではやはりサトノダイヤモンドは人気を集めてしまいそうだということを伝えると、おどけるように答えた。

「そうかもしれませんね(笑)。では、皆さん、今からフランスに来るといいでしょう。ちゃんと飛行機代も稼げて、日本馬が勝つところも見られますよ」

 バートン氏とは2週前にも顔を合わせたが、そのときもサトノノブレスの好調ぶりを強く語っていた。決してリップサービスではない記者の本音に、ひと口乗ってみるのも一興かもしれない。

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