凱旋門賞のサトノダイヤモンドに課題続出。ノブレスよ、アシスト頼む (3ページ目)

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 池江調教師にとってはオルフェーヴルの2度目の敗戦から4年。過去の、調整が完璧に進み、晴れやかに週末を迎えていた時とは、まったくといっていいほど異なる表情からは、まだ何かが足りないというような印象を受けた。

 また、克服すべき課題は馬場や体調面だけではない。僚馬サトノノブレスとの連係である。GIこそ勝っていないものの菊花賞2着のほか重賞を4勝している馬だけに、単なる帯同馬ではない。当然、サトノダイヤモンドをアシストする目的を持って本番でも出走する。では、フォワ賞でそれが試されていたかというと、正直なところ2頭の動きはチグハグで、そこに共通した目的に向けての連係めいたものは感じられなかった。本番では頭数が倍増する中で、どういった戦術で臨むのか。サトノダイヤモンドに足りない最後のピースを補うのは、もしかするとサトノノブレスなのかもしれない。

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