穴党記者も苦悶のメンツ。オールカマーは「超人気薄2頭」で運だめし (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 早くから期待されながら、いまだにGIタイトルを手にしていないルージュバック(牝5歳)も、大目標はこのあとのGIエリザベス女王杯(11月12日/京都・芝2200m)でしょう。その分、まだ仕上がり途上と言えます。

 タンタアレグリア(牡5歳)も、およそ8カ月の休み明けで現状の出来にはやや不安を感じます。アルバート(牡6歳)、モンドインテロ(牡5歳)あたりは、距離不足の感が否めません」

 だからといって、夏の上がり馬の中に"これ"といった馬がいるのか? というと、そうでもないらしい。実績馬を蹴散らすような「『これが超穴馬!』という馬も見当たらないんですよ......」と、木村記者はため息を漏らす。

「実績のある上位グループの馬と、夏場の重賞やオープンを戦ってきた馬たちとは、結構力の差がはっきりしてしまっている印象があります。ずっと使われてきたとはいえ、この程度のメンバーなら、完調手前のルージュバックやタンタアレグリアでも、地力でどうにかできてしまうのではないか、という感じがしますね」

 そんな中、木村記者が穴馬として推奨するのは、前走で函館の準オープン・五稜郭S(7月8日/函館・芝2000m)を勝ってきたブラックバゴ(牡5歳)。3歳時にはGIII京成杯(中山・芝2000m)で2着になるなど、2、3歳時には重賞戦線で奮闘していた馬だ。

2、3歳時には重賞で奮闘していたブラックバゴ2、3歳時には重賞で奮闘していたブラックバゴ

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