穴党記者が腕まくりのローズS。「今が絶好の狙い時」という馬の名は? (4ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 最後に、木南記者と前出の豊島記者がそろって「面白い存在」という馬を紹介したい。春にオークストライアルのスイートピーS(4月30日/東京・芝1800m)を勝ったブラックスビーチ(父ディープインパクト)だ。

ローズSで一発あってもおかしくないブラックスビーチローズSで一発あってもおかしくないブラックスビーチ「オークスの道中、内ラチ沿いを走っていたのが、ソウルスターリング(1着)、モズカッチャン(2着)、ブラックスビーチ(9着)、ディアドラ(4着)の並び。この中で唯一、直線に入ってから外に出したのがブラックスビーチでした。そのまま内を走っていれば......と思います。直線の坂では何度も進路を探すようなそぶりもありましたし、あれでは大敗も仕方がないところ。しかし今回は、ディープインパクト産駒にとって相性がいいレースで、舞台としてはドンピシャでしょう。巻き返しが期待できます」(木南記者)

「中3週→中2週で臨んだオークスは、少なからずタイトなローテーションの影響があったはず。今回のコースでは未勝利を勝っており、中間の乗り込みも入念です。この馬もミスパンテールと同じく、秋華賞出走が当確とは言い切れない状況。しっかり仕上げてきた感が強いだけに、一発あってもおかしくないでしょう」(豊島記者)

 女王ソウルスターリング不在に加え、有力各馬も本番へ向けて余力を残していて絶対的な信頼は置けない状況にある。3歳牝馬最後の一冠を前にして、下克上を起こす馬がこの中にいそうだ。

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