稼げるローズSは「マジでやる気の4頭」が調整中の人気馬を吹き飛ばす (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 2008年に7番人気で勝ったマイネレーツェルは、2歳時にGIII小倉2歳S(小倉・芝1200m)とGIIIフェアリーS(中山・芝1200m)で3着と好走し、3歳春にも3月のGIIフィリーズレビュー(阪神・芝1400m)を制していた。また同年、9番人気で2着に入ったムードインディゴは、4月のオープン特別・忘れな草賞(阪神・芝2000m)の勝ち馬だった。

 これらの馬たちは、その後のクラシックでは振るわず、人気を落としていた。だが、彼女たちはクラシックで活躍できなかった分、夏場に立て直してローズSにはきっちり仕上げてきた。その結果、余力残しの実績馬たちにひと泡吹かせることができたのだろう。

 その点で言えば、今回のメンバーの中にも面白い存在がいる。ハローユニコーンだ。

オークス惨敗からのリベンジを期すハローユニコーンオークス惨敗からのリベンジを期すハローユニコーン 4月の忘れな草賞を制した同馬は、続くGIオークス(東京・芝2400m)で14着と惨敗。その結果から、今回は人気落ちが必至の状況。

 だが、過去の例ではこういった馬がこの舞台で復活を果たしてきた。オークス以来となる今回、きちんと立て直しを図ってきているはず。狙うなら、強豪ライバルたちが本番に向けての調整過程にあるこの一戦だ。

 超ハイレベルな3歳牝馬戦線。最後の一冠に向けて有力馬たちがどんなレースを見せるのか、そこは大いに注目だが、波乱が頻出する舞台だからこそ、思わぬ"ヒロイン"の登場にも期待したい。

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