稼げるローズSは「マジでやる気の4頭」が調整中の人気馬を吹き飛ばす (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 ラビットランもデビューからダート戦を使われてきたが、初芝となった前走の3歳以上500万下(7月22日/中京・芝1600m)でいきなり白星を奪取。上がり33秒0の切れ味を駆使した圧巻の勝利だった。芝替わりにすんなり対応したことも含め、飛躍の可能性を感じる一頭だ。

 どちらも十分な伸びしろと好調ぶりを感じさせる。とはいえ、人気は春のクラシックで結果を残してきた面々に譲るはず。ここは、大いに狙い目だろう。

 もう1頭注目したいのが、メイショウオワラだ。こちらは、前走で3歳以上1000万下(8月27日/新潟・芝1600m)を完勝。4カ月ぶりの一戦のうえ、馬体重が22kgも増えた状態で、凄まじいパフォーマンスを見せた。休養期間にかなりの成長を遂げたのだろう。

 1000万条件、それも古馬のクセのあるメンバー相手に勝っていながら、ここでは人気が上がらない様子。大きな一発を期待したい存在だ。

 ローズSの過去10年の結果を改めて見てみると、穴を開けやすい馬の要素がもうひとつ見えてくる。それは、「2歳時や3歳春には重賞やオープンで好走していながら、人気が落ちてきた馬」だ。

 2011年に10番人気で2着と奮闘したマイネイサベルは、2歳時にGIII新潟2歳S(新潟・芝1600m)で優勝。3歳になってからも2月のGIIIクイーンC(東京・芝1600m)で2着に入っていた。

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