稼げるローズSは「マジでやる気の4頭」が
調整中の人気馬を吹き飛ばす

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 3歳「牝馬三冠」の最終戦となるGI秋華賞(10月15日/京都・芝2000m)のトライアル戦、GIIローズS(阪神・芝1800m)が9月17日に行なわれる。例年、春のクラシックで活躍した馬たちがここから始動し、実力のある好メンバーが集結する。

 しかし、だからといって、実績馬たちの独壇場とはならない。ひと筋縄とはいかないレースで、過去にも波乱が相次いでいる。とりわけ、直近4年の結果を見れば、それは明白だ。

 2016年は、1番人気のオークス馬シンハライトが勝利したものの、2着に11番人気のクロコスミア、3着に6番人気のカイザーバルが入って、3連単の配当は10万円を超えた。2015年は、7番人気のタッチングスピーチがオークス馬のミッキークイーン(1番人気2着)、桜花賞馬のレッツゴードンキ(3番人気4着)を抑えて快勝した。

 さらに2014年は、2番人気のオークス馬ヌーヴォレコルトが完勝したが、15番人気のタガノエトワールが2着、9番人気リラヴァティが3着に入線して、3連単は75万9650円の高配当がついた。そして2013年も、1番人気のデニムアンドルビーが勝って人気に応える一方で、2着には9番人気のシャトーブランシュが、3着にも10番人気のウリウリが突っ込んできて、3連単は26万超えの万馬券となった。

 春の強豪、実力馬が顔をそろえるとはいえ、そのほとんどの馬が休養明け。しかも、GIの前哨戦ということもあって、そうした馬たちは余力を残して仕上げてくることが多い。ゆえに、これだけの番狂わせが続いているのだろう。

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