セントウルSに大荒れ注意報。
穴党記者がピンときた5頭で勝ちにいく

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 時計勝負で先行力が重視されるとなれば、前走のGIIIアイビスサマーダッシュ(7月30日/新潟・芝1000m)で2着だったフィドゥーシア(牝5歳/父メダグリアドーロ)には、人気でも逆らえないということだろうか。

「いえ、フィドゥーシアは新潟の直線芝1000mの舞台でオープン特別を勝って、重賞のアイビスSDでも2着となって評価されていますが、究極のピッチ走法や手前の関係から、直線競馬でこそパフォーマンスが上がったという感は否めません。確かに、3走前のオープン特別・春雷S(4月16日/中山・芝1200m)を快勝したように、右回りの芝1200m戦でも結果を残していますが、それは斤量52kgという軽ハンデに恵まれた印象があります。別定戦のGIIメンバーの中に入っては、そう簡単にはいかないでしょう」

 吉田記者はそう言って、穴馬候補としてアルティマブラッド(牝5歳/父シンボリクリスエス)の名前を挙げた。

調教でもいい動きを見せたアルティマブラッド調教でもいい動きを見せたアルティマブラッド 母のアルティマトゥーレは、2009年のこのレースを制し、続くスプリンターズSでは1番人気に推されたほど(結果は5着)の実力馬。半弟には皐月賞を勝ったキャプテントゥーレがいる。さらに、曾祖母スキーパラダイスはフランスのGIムーランドロンシャン賞(芝1600m)を制覇。日本に遠征してきた際にはGII京王杯スプリングC(東京・芝1400m)を勝っている名牝で、その血筋は申し分ない。

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