京成杯AHに「人気薄が激走パターン」あり。
今年はこの3頭で大勝負

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 夏競馬が終了し、今週から中山競馬場と阪神競馬場を舞台に秋競馬がスタートする。その幕開けとなる重賞のひとつが、GIII京成杯オータムハンデ(9月10日/中山・芝1600m)だ。

 中山のマイル戦と言えば、トリッキーなコースとして知られる。「おにぎり型」と言われる独特なコース形態によって、枠順による有利、不利の差が大きく出るなど、ひと筋縄ではいかない条件だからだ。その分、紛(まぎ)れが多く、ここは思い切って穴狙いに徹するのも悪くない。

 過去のレースを見ても、波乱が起こっている。その最たるものは、2015年。13番人気のフラアンジェリコが1着、11番人気のエキストラエンドが2着、7番人気のヤングマンパワーが3着に入り、3連単は222万7820円という超高配当がつく大万馬券となった。

 他にも、2009年には14番人気のアップドラフトが2着に入ったり、2008年には10番人気のレッツゴーキリシマが2着に突っ込んできたりして、穴馬が食い込む余地は多分にありそうだ。

 そこで、過去10年の結果を参考にして、今回激走しそうな伏兵馬をあぶり出してみたい。

 まずは、10番人気以下で3着以内に入った4頭、先述したフラアンジェリコ、エキストラエンド、アップドラフト、レッツゴーキリシマに、何かしら共通する傾向がないか探してみた。すると、フラアンジェリコとアップドラフトには、ある共通点があることがわかった。

 それは、直近のオープン以上のレースで、着順はともかく、それなりに安定した走りを見せていたことだ。

1 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る