穴党記者も悩み抜く新潟記念。「万馬券」は、この6頭の中に隠れている (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 では、狙える馬はどういったタイプか。馬連配当が9万円超えの大波乱となったレパードSで、本誌コラムでも11番人気で勝利したローズプリンスダムを推奨してくれた木村記者は、第一に「他の競馬場とは明らかに異なる、新潟競馬場への適性がカギになる」と強調する。

「例えば、前走でGIII小倉記念(8月6日/小倉・芝2000m)を勝ったタツゴウゲキ(牡5歳/父マーベラスサンデー)は小回り向きに見えますが、新潟の外回りと相性がいいマーベラスサンデー産駒だけに、今回も面白いと思います。

 逆に、前走で同じく重賞のGIII函館記念(7月16日/函館・芝2000m)を快勝したルミナスウォリアー(牡6歳/父メイショウサムソン)は、勝ち方が鮮やかすぎて、条件がこの馬にハマッたという印象。新潟で同様の走りができるかは疑問です」

 まずは好調馬について、そうジャッジした木村記者。そのうえで「大穴ならこれ」と推すのが、ラストインパクト(牡7歳/父ディープインパクト)と、シャドウウィザード(せん7歳/父ハーツクライ)の2頭だ。

 前者は一昨年のGIジャパンカップ(東京・芝2400m)で2着の実績があるが、2014年12月のGII金鯱賞(中京・芝2000m)からおよそ2年半も勝ち星がない。後者も2015年5月の1000万条件を勝って以来、勝利を挙げておらず、重賞どころか、準オープンのレースでも馬群に沈み続けている。

 まさに"大穴"ではあるが、なぜそれらの馬が狙えるのか。木村氏が言う。

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