超名牝アゼリの子、シルヴァンシャーの資質に育成担当が「キターッ!」 (2ページ目)
アゼリの子は、これまでに日本で3頭がデビューしている。そのうち、2013年生まれのロイカバード(牡4歳)と、2014年生まれのアドマイヤアゼリ(牡3歳)は、シルヴァンシャーと父も同じ全兄である。
ロイカバードは、重賞で2度3着という結果を残し、素質の一端を見せている。アドマイヤアゼリについても、今春のクラシックには乗れなかったが、2戦目で初勝利を挙げ、今後の飛躍が期待されている。
それら兄たち以上の活躍が見込まれているのが、シルヴァンシャー。前出の木村氏が続ける。
「兄たちも見てきましたが、それらと比べても(シルヴァンシャーが)一番いいかもしれません。育成ではゆっくり調整していったのですが、すごくよくなりましたね。同じ時期の兄たちより、馬体も大きいです。性格はおとなしいのですが、スイッチが入るとピリッとするタイプ。レースでかかることはないでしょう」
同馬は、これからデビューを目指して本格的な調整に入っていく。管理するのは、関西の名門・池江泰寿厩舎(栗東トレセン/滋賀県)だ。順調なら、9月デビューの可能性もあるようだ。
母の母国であるアメリカの競馬ファンにもその活躍が伝えられるほど、素晴らしい走りを見せてくれることを期待したい。
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