穴党記者は言う。北九州記念は「持ち時計のある、好位差し馬」を狙え (4ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 鞍上は全7勝中4勝を挙げるなど、この馬のよさを知り尽くしている森一馬騎手。得意の良馬場でのレースが叶えば、一発あってもおかしくありません」

高速決着を得意とするラヴァーズポイント高速決着を得意とするラヴァーズポイント 大西記者はもう1頭、気になる馬の名前を挙げた。昨年、2番人気に推されながら11着に惨敗したラヴァーズポイント(牝7歳/父マイネルラヴ)である。

 高速決着に強いベテラン牝馬だが、昨年は時計がかかったことで出番がなかった。その直後、高速決着となったGIIセントウルS(阪神・芝1200m)では9番人気で3着と穴をあけた。例年どおり高速決着となれば、昨年の汚名を返上できるかもしれない。

「昨年は馬群に沈みましたが、道中、ハナに立つような形で終始プレッシャーを受ける厳しい展開だったことも災いしました。今年は好位でスムーズに運べそうなメンバー構成ですから、昨年とは違う結果が期待できそう。2カ月ぶりの前走を叩いて、状態面での上積みも見込めます。

 小倉での成績は、9戦3勝、2着1回、3着2回、着外3回と好相性です。同競馬場での芝1200mの持ち時計も1分7秒3と、今回の出走メンバーの中では最速。持ち味のスピードが生きる流れになれば、台頭する可能性は大いにあると踏んでいます」

 秋の短距離GIの行方も見えてくる、夏の小倉の電撃戦。穴馬券を運んできてくれるのは、はたしてこの中にいるのか、必見だ。

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