穴党記者は言う。北九州記念は
「持ち時計のある、好位差し馬」を狙え

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 2走前の(2番手につけた)行き脚からすれば、距離短縮にも楽に対応できるはず。スピードも秘めていますし、過去に勝ち鞍を挙げている小牧太騎手とのコンビというのもいいですね。中間の攻め過程も熱心で、状態は申し分ありません。一発の魅力十分です」

 一方、太田記者は穴馬として、前走のGIIIアイビスサマーダッシュ(7月30日/新潟・芝1000m)で6着だったラインスピリット(牡6歳/父スウェプトオーヴァーボード)を推す。

「前走は直線競馬で不利とされる内枠(2枠4番)でしたし、スタートもあまりよくありませんでした。それでも、勝ち馬からコンマ4秒差の6着に健闘したのは評価していいと思います。

 松永昌博調教師によると『ちょっとでも雨が降るとダメ』という馬で、雨だった2走前のGIII CBC賞(15着。7月2日/中京・芝1200m)、小雨でやや重だった3走前のGI高松宮記念(13着。3月26日/中京・芝1200m)の結果は度外視していいでしょう。小倉では1分7秒6の持ち時計もありますし、週末に雨さえ降らなければ、面白い存在になると思います」

 この意見に頷くのは、デイリースポーツの大西修平記者。同記者もラインスピリットの激走に期待を寄せる。

「前走は不利とされる内枠から、徐々に外へ進路を取るロスを強いられただけでなく、勝負どころで追い出してからも、前の馬をさばきながらのものでした。それでも、出走16頭中3番目に速い上がりタイム(31秒9)を繰り出して6着。以前は先行して結果を出していましたが、ここに来て差す競馬も身につけるなど、脚質に幅が出てきたのは大きいです。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る