穴党記者は言う。北九州記念は
「持ち時計のある、好位差し馬」を狙え

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 早くも後半戦に突入する夏競馬。8月20日には『サマースプリントシリーズ()』第4戦のGIII北九州記念(小倉・芝1200m)が行なわれる。
※夏競馬を盛り上げるために2006年から行なわれている重賞のシリーズ戦。6月~9月に開催される指定重賞での成績をポイント化し、その総合得点を競うもの。芝のスプリント戦(1000m~1200m)を対象にした『サマースプリントシリーズ』をはじめ、芝マイル戦の『サマーマイルシリーズ』、芝2000m戦の『サマー2000シリーズ』がある。

 同レースはハンデ戦ということもあって、過去10年で1番人気は1勝、2着2回、3着2回、着外5回という成績。5割は馬券圏内に絡んでいないだけに、今ひとつ信用はおけない。スプリントシリーズの中でも「最も荒れる」と言われる一戦だ。

"荒れる"要素のひとつとして、日刊スポーツの太田尚樹記者はレース傾向についてこう語る。

「傾向としては、ます高速決着が挙げられるでしょう。昨年は馬場が荒れていて、勝ち時計は1分8秒台となりましたが、これは10年ぶりのこと。その他の年はすべて、1分6秒台、7秒台の決着です。平坦、小回りで、雨が降ってもすぐに乾く時期なので、必然的にスピードが求められるレースになります」

 この指摘からすれば、重視されるのは持ち時計。穴なら、持ち時計がありながら、近走の成績が振るわない馬が人気の盲点となって狙い目となるのか。また、どちらかといえば、パワー型よりスピード型、軽快な先行力に秀でた馬が好走するということか。

 これらの推測をぶつけてみると、デイリー馬三郎の吉田順一記者はそうした考えを尊重しつつも、こんなアドバイスをしてくれた。

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