断然1番人気も沈む札幌記念。「函館記念組」と「GI惨敗組」で荒稼ぎ (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 特にタマモベストプレイは、今年1月にオープン特別の万葉S(1月5日/京都・芝3000m)を制し、GII阪神大賞典(3月19日/阪神・芝3000m)で4着と健闘。GI以外では安定した成績を残しており、今回も上位入線のチャンスは十分にある。

 アングライフェンも、前々走のオープン特別・巴賞(7月2日/函館・芝1800m)でも2着と、北海道開催では好調。その調子を維持していれば、面白い存在と言える。

 札幌記念の穴馬と言えば、「GI大敗からの巻き返し」という点も見逃せない。

 例えば、2016年に4番人気で3着に入ったレインボーラインは、前走のGI日本ダービー(東京・芝2400m)で8着だったが、この舞台で巻き返し。2014年に7番人気で3着となったホエールキャプチャも、GI安田記念(東京・芝1600m)で15着と大敗を喫したあと、見事な逆襲を見せた。

 さらに遡(さかのぼ)れば、2010年に7番人気で3着と奮闘したアクシオンがいる。同馬は前年にオープン入りすると、年末から年明けにかけてGIIIを2勝した。しかし、前走のGI宝塚記念(阪神・芝2200m)では15着と馬群に沈んでしまう。その影響もあって人気を落としたが、レースでは汚名を返上する走りを見せた。

 ということで、今年も直前のGIで大敗した馬の巻き返しを期待したい。それも、重賞戦線でそれなりの実績がありながら、前走の結果によって人気が落ちそうな馬がいい。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る