大荒れの予感がプンプンする北九州記念は「小倉巧者」を狙い打ち (3ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki  photo by Yamane Eiichi/AFLO

ミッキーラブソングは半年ぶりのレース。これが吉と出るかミッキーラブソングは半年ぶりのレース。これが吉と出るか
 ミッキーラブソング(牡6歳/栗東・橋口慎介厩舎)はGIII阪急杯(2月26日/阪神・芝1400m)6着以来約6カ月ぶりの出走。重賞未勝利だが、昨年のGIII京都金杯3着など好走歴がある。小倉では2戦して1勝。1勝は2015年の佐世保S(芝1200m)で、後にGIII京阪杯を勝つネロを差し切って勝利している。敗れたのは同年の北九州記念で、スタートでダッシュがつかず、最後よく追い上げたものの5着に敗れている。小倉はそれ以来の2年ぶりとなるが、最近は以前に比べ、前々で競馬ができるようになっており、激走を期待したい。

 ラヴァーズポイント(牝7歳/栗東・高橋康之厩舎)はCBC賞7着からの参戦。7歳と高齢で今年に入ってからも15着、7着といいところがないが、小倉は全4勝中3勝を挙げている得意コースで、2012年のGIII小倉2歳Sでは3着に入っている。年明け4戦目だった昨年はCBC賞2着からの参戦で2番人気11着と敗れたが、今年は年明け3戦目で余力を残しての参戦。CBC賞は7着だが0秒4差で、最後までジワジワと伸びた内容は悪くなかった。昨年のCBC賞ではレッドファルクスの2着、セントウルSではビッグアーサーの3着と、GI馬とも互角の走りを見せており、重賞初制覇を成し遂げたいところだ。

 ラインスピリット(牡6歳/栗東・松永昌博厩舎)はアイビスサマーダッシュ6着からの参戦。北九州記念は昨年12着と大きく敗れているが、その後、OPオパールS(京都・芝1200m)、OPルミエールオータムダッシュ(新潟・芝1000m)を勝って本格化を果たしている。兄にGIII新潟大賞典のエアセレソン、伯父に日本ダービー馬ウイニングチケットがいる良血だ。

 以上、人気どころと注目の穴馬を列記してみた。筆者は有力馬のなかではダイアナヘイロー、穴馬ではミッキーラブソング、ラヴァーズポイントが特に気になっている。

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