怪物オルフェ産駒の超期待馬、シンハラージャは「スピードが出すぎ」 (2ページ目)
2013年に生んだシンハライト(牝/父ディープインパクト)は昨年の牝馬クラシックで活躍し、GIオークス(東京・芝2400m)で戴冠を果たした。ケガにより、わずか6戦で引退してしまったが、5勝(うち重賞3勝)、2着1回という輝かしい成績を残した。
また、2009年に生んだアダムスピーク(牡/父ディープインパクト)はGIIIラジオNIKKEI杯2歳S(阪神・芝2000m)を快勝し、2011年に生んだリラヴァティ(牝/父ゼンノロブロイ)はGIIIマーメイドS(阪神・芝2000m)を勝利するなど、多くの子どもたちが重賞勝ちを収めている。
それほどの活躍馬を生み出してきた母と、オルフェーヴルを組み合わせて誕生したのが、シンハラージャである。
「育成においては、動きが抜群ですね。トモのバネはうちの厩舎で1、2位を争うでしょう。心肺機能もいいモノを持っていて、調教後もケロッとしていますね。走り出すとスピードが出すぎてしまうくらいなので、育成ではオーバーワークにならないよう、成長第一で進めてきました」
今春、育成を担当したノーザンファーム早来の伊藤隆行氏は、同馬についてそう絶賛した。
春の時点では、420kg台とまだ小柄だった。その点を考慮して「成長第一」というスタンスを取っていたようだが、それにしても「スピードが出すぎる」とは、楽しみでならない。その言葉だけでも、かなりの器であることがわかる。
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