穴党記者が「人気馬そっちのけで推す3頭」がエルムSで砂嵐を起こす (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 日刊スポーツの木南友輔記者も小田記者同様、コスモカナディアンには注意を払っていた。そのうえで、先行勢にもう1頭、気になる馬がいるという。

「コスモカナディアンは、マーチSで人気(1番人気)を裏切りましたが、それはオープン特別の仁川S(2着。3月11日/阪神・ダート2000m)から中1週で臨んだことが大きく影響した印象があります。休養明けだった前走、着差はわずかでしたが、勝ち切ったことに意義があると思います。

 あと、セオリーどおりに先行勢から狙うなら、3連勝中のテイエムジンソクなんでしょうが、他に速い馬が出てきて揉(も)まれたときの不安があります。そこで、ハナを取り切りそうなモンドクラッセを推したいです。積極的にレースを進めた昨年のGIチャンピオンズC(10着。中京・ダート1800m)は見応えがありました。

 モンドクラッセは小回りも合っている馬。昨年は1番人気で3着に敗れましたけど、ローテーションも間隔を空けたほうがいいタイプで、今回は4カ月ぶりというのがプラスに働きそう。激走続きのテイエムジンソクに比べてフレッシュな分、逆転があってもおかしくありません」

 ところで、木南記者も名前を挙げた、断然の人気になりそうなテイエムジンソクの状態はどうなのか。前々走の大沼S(6月24日/函館・ダート1700m)、前走のマリーンS(7月9日/函館・ダート1700m)は、中1週での「激走」だったが......。

「人気どころの中では、状態がよさそうに見えました。レースを2回使って、函館から札幌への輸送があったことを考慮せずとも、実際に出来は悪くないと思います」

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