関屋記念で浮上する穴馬3頭。キーワードは「巻き返し、3歳、頭打ち」 (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 例に挙げた3頭のうち、マイネルスケルツィとリザーブカードにはちょっとした共通点があった。それは、2頭とも長い間、重賞を含めたオープンクラスで奮闘していたこと。その間、馬券に絡むことは少なくても、それなりの走りを見せていたこと。そして、かつてはGIにも出走したことがある、ということだ。

 そして今回、同様のタイプを探してみると、1頭の馬が浮上した。ショウナンバッハ(牡6歳)である。

 2015年11月以来、勝ち星から遠ざかっており、頭打ちの印象がある。それでも、前走のオープン特別・福島テレビオープン(7月23日/福島・芝1800m)で4着、前々走のオープン特別・福島民報杯(4月16日/福島・芝2000m)で5着と、近走ではまずまずの走りを見せている。

 また、同馬もかつてはGIジャパンC(12着。2015年11月29日/東京・芝2400m)に出走した経験を持つ。芝のマイル戦は過去に1度しか走っていないものの、2度目となれば良化が見込め、復調へのカンフル剤になるかもしれない。

 半弟には、今春もGI2勝を飾ったあのキタサンブラックがいる。同じ血を持つ兄が、真夏の"大駆け"を披露しても何ら不思議ではない。

 長い直線の激しい叩き合いから、今年はどんな馬が突き抜けていくのか。ファンをあっと驚かせるような穴馬が、馬群の中から飛び出してくることを期待したい。

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