2017.08.11

荒れない関屋記念。この「実績馬」が
外枠ならば、勝ったも同然

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki  photo by Yamane Eiichi/AFLO

重賞連勝となるか、ウインガニオン ウインガニオン(牡5歳/栗東・西園正都厩舎)はGIII中京記念(7月23日/中京・芝1600m)を2馬身半差で圧勝しての参戦。同じ左回りの芝1600m戦ということで、今回も人気を集めるだろう。しかし、中京記念からここに臨んだ馬は過去にのべ36頭を数えるが、勝利しているのは2頭のみ。その2頭は中京記念2番人気8着だった2014年クラレントと、同じく中京記念2番人気8着だった2015年レッドアリオンの2頭。中京記念勝ち馬は2013年フラガラッハ、2015年スマートオリオンと2頭が参戦しているが、それぞれ5番人気10着、4番人気11着と大敗を喫している。それにとどまらず、中京記念で3着以内に入った馬は、関屋記念では1頭も馬券に絡んでいないのだ。2つのレースは直結しない、とはっきり言っていいだろう。今回はマルターズアポジーマイネルハニーなど、強力な逃げ先行タイプも多く、展開が厳しくなりそうなこともあり、あまり信頼は置けない。

 むしろ中京記念組では5着だったダノンリバティ(牡5歳/栗東・音無秀孝厩舎)に注目だ。昨年も同じく中京記念5着からの参戦で、関屋記念はクビ差の2着。昨年は年明け5戦目だったが、今年は3戦目とフレッシュな状態で出走できるのも好材料だ。新潟芝コースは3戦して1勝、2着2回と連対率100%。2走前のOP谷川岳S(4月30日/新潟・芝1600m)は3番人気で出走し、12番人気ウインガニオンのクビ差2着だった。今回は人気関係も逆転し、より気楽な立場で迎えられるだろうし、この馬も大崩れは考えにくい。叔父にダートGI9勝のヴァーミリアンがいる。良血開花なるか。

 ロードクエスト(牡4歳/美浦・小島茂之厩舎)は同コースで行なわれた2015年GIII新潟2歳S(新潟・芝1600m)を4馬身差で圧勝した馬。その勝ちっぷりから、3歳時にはGIレースでの活躍が期待されたが、皐月賞8着、NHKマイルC2着、日本ダービー11着と勝ち切れずに終わっている。昨秋にGIII京成杯オータムH(中山・芝1600m)を制し、今年は前走のOPパラダイスS(6月25日/東京・芝1400m)で5着に敗れての参戦となるが、ひと叩きの効果はあるようだ。あっさり勝ってもおかしくない実力馬だけに抑えておきたい。