穴党記者が吟味。レパードSはこの3頭に「打倒エピカリス」を託す (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

「(レパードSは)格付けが準オープン以上の馬しか勝てないハイレベルな一戦。しかも、今年はフルゲート(15頭)で行なわれます。ある程度、前に比重のかかる流れになりやすく、消耗戦になりそう。(狙いは)まずは前走が1600m戦以上、というのが必須条件になるのではないでしょうか」

 そして吉田記者は、ある馬をエピカリスよりも評価し、上位に推してきた。

「舞台設定と脚質、ローテーションと戦績を考慮すれば、本命候補はテンザワールド(牡3歳/父ダイワメジャー)です。短距離に対応するスピードがあって、デビューから4戦は1200m~1400m戦を使われていましたが、5戦目からは中距離戦に矛先を向けて、2着、1着、1着。今の勢いなら、3連勝で重要ウイナーになる可能性は十分にあります。

 今回、ここ3戦で手綱を取っていた和田竜二騎手は乗れませんが、それは同日開催のGIII小倉記念に出走するバンドワゴンに先約があったため。その和田騎手が『3歳馬同士の戦いなら(テンザワールドは)勝ち負けやね』とコメントし、後ろ髪を引かれている様子でした。"打倒エピカリス"の一番手であることは間違いないでしょう」

 エピカリスの強さを認める豊島記者も、一発の可能性を秘める馬として1頭の名前を挙げた。初のダート戦に挑むイブキ(牡3歳/父ルーラーシップ)である。

「イブキの父はルーラーシップ。現役時代は芝で実績を残していますが、種牡馬としてはダートでも好成績を残しており、この舞台替わり(芝→ダート)は"吉"と出る可能性が十分にあります。イブキ自身、芝の重賞戦線で奮闘してきたように、持って生まれた能力はかなり高く、エピカリスに肉薄しても驚けないでしょう」

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